ニコンのD3Xは、同社のプロ用デジタル一眼レフカメラであるD3の高解像度版として2008年に発売されました。
プロのカメラマンが使用する撮影機材として、ニコンD3は非常に完成度が高く汎用性にも優れていますが、D3Xはよりスタジオ撮影に特化したモデルとなっています。
従来のD3が1210万画素のニコン製光学素子を搭載し感度がISO6400までなのに対し、D3Xは2450万画素と倍以上の画素数を備えるかわりに感度はISO1600までと抑えられています。
ニコンのD3Xの感度を抑えたかわりに倍以上の解像度を備えるという特徴は、照明を自在にセッティングできるスタジオでの商品撮影やモデル撮影に特化したモデルであるためです。
動きが速い被写体を撮影する場合はブレないようにシャッタースピードを速くする必要があり、そのためには高感度の撮影ができる必要がありますが、スタジオ撮影の場合はそれよりも高精度高画質が求められます。
もちろん、野外撮影が苦手というわけではなく、ISO1600という感度は通常の野外撮影には十分すぎる感度です。