中判カメラのイコフレックスを製造しているのは、ドイツのツァイス・イコンです。ツァイス・イコンは1926年にツァイス財団の傘下でカメラ製造を開始しています。第一次大戦後の困難を迎えたドイツでは、複数のカメラ製造会社が利益共同体を構築することで過当競争を避けようとする動きが生まれましたが、思ったような合理化ができなかったことから、生き残りのためにイカ、コンテッサ・ネッテル、ゲルツ、カール・ツァイスエルネマンが大合併を行うことで新会社ツァイス・イコンが生まれました。
ツァイス・イコンが製造した中判カメライコフレックスは、120mmフィルムを使用した2眼レフカメラです。この中判カメライコフレックスの特徴は見た目で分かるように縦長の筐体の上下にレンズが付いていることにあります。この中判カメラのイコフレックスは、いつでもどこでも手軽に屋外撮影ができることが魅力となっていて、シリーズとしてイコフレックスⅠ~イコフレックスⅢまであります。この中判カメラのイコフレックスはプリントして引き伸ばした画像も美しいことで知られています。