ニコンD70sは2005年に発売されたニコン社の写真愛好家向けデジタル一眼レフカメラのエントリモデルです。2004年に発売されベストセラーになったニコンD70のマイナーチェンジモデルであり後継機となっています。外見上はD70と殆ど差がなく、一見してわかる違いは1.8インチから2インチに拡大された液晶と型番のエンブレム程度ですが、内蔵ストロボの照射角を20mmから18mmに拡大し、バッテリー容量を大容量化するなど細かい変更が加えられより使いやすさを増しています。
D70sの改良点は、むしろ内臓ファームウェアに関するものが多く、例えば液晶のメニュー表示で文字をわずかに大きくし、カラフルだった配色をモノトーンを基調とした直射日光下でも視認性に優れたデザインに変更していますし、内蔵ファームウェアの改良は、オートフォーカス精度の向上やホワイトバランスの向上にも及びます。このニコンD70からD70sへのマイナーチェンジの大きな特徴は、ファームウェに関する性能向上部分はD70ユーザーにもアップデートでD70sと同等にすることができる点にありました。