ニコンD700は、2008年に発売されたFXフォーマットと呼ばれるフルサイズイメージセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラです。D700の発売当時、ニコン社のデジタル一眼レフカメラは、FXフォーマットのD3とDXフォーマットのDシリーズに分化しており、画質的にはフルサイズイメージセンサーであるFXフォーマットのD3が勝るがD3シリーズはプロユースであるために大きくて重量もあるため、携帯性においてはハイアマチュア向けDXフォーマットのD300が勝るという状況でした。
この状況下、ニコンD700は軽量コンパクトなD300並のボディにFXフォーマットのフルサイズイメージセンサーを搭載するといういわばいいとこ取りのモデルとして登場しました。D700のイメージセンサーはニコンのフラッグシップモデルであるD3と同じ物が搭載されており、その高感度性能をそのまま引き継いでいます。ファインダーの視野率が95%など、一部中級機としての性格も残していますが、D3にはない超音波によるイメージセンサーの埃落とし機能が搭載されているなど勝る部分もあります。