ニコンD2Hは、2003年に発売されたプロ用デジタル一眼レフカメラです。2004年に行われたアテネ五輪に合わせて開発された、当時のニコンのフラッグシップモデルです。バランスがよくホールディングに優れ、マグネシウム合金を採用したボディ、防塵防滴性能、視野率100%のファインダー、8コマ/秒の連写性能等、プロ用デジタル一眼レフカメラにふさわしい性能と堅牢性を備えています。また、オートフォーカスセンサーも11点備え、優れた追従性を備えています。
ニコンD2Hから変化したことの一つに、それまでのD1シリーズはフィルム一眼レフカメラのボディワークを流用していましたが、D2Hからはデジタル一眼レフカメラが主体となり、フィルムカメラの方にボディワークやセンサーが流用されるようになり主体が変わりました。ニコンD2Hからも後に発売されたニコンF6に流用されています。ニコンD2Hの大きな特徴に、殆どのデジタルカメラに搭載されているCCDやCMOSではなくLBCASTという光学素子を搭載している点があります。