ニコンD1Xは、2001年に発売されたニコンのプロ用デジタル一眼レフカメラです。1999年に発売され、プロ用デジタル一眼レフカメラの魁となったD1の改良モデルです。D1は、まだ他社のデジタル一眼レフカメラが数百万円していた時代に、65万円という低価格で発売され、従来のフィルムカメラであるニコンF5をベースに開発されたため、過酷な条件下で使用されるプロ用機材としても十分な堅牢性を備えており、報道関係をはじめとするプロにデジタル一眼レフカメラが普及する基礎となりました。
ニコンD1Xは、そのD1が発売されてからの消費者の意見をフィードバックし、さらに改良を施したモデルです。D1の改良モデルとしては連写性能を重視したD1Hと画質を重視したD1Xが発売されました。D1では色空間がNTSCとなっていましたがD1XではsRGB、Adobe RGBとなり汎用性が高くなっています。また、D1で266万画素だった画素数を倍の533万画素に引き上げ、2001年当時では高解像度とフラッグシップにふさわしい性能となっています。