CANONのEOS-1Dは、2001年12月に発売されたデジタル一眼レフカメラです。約415万画素のAPS-HサイズのCCDセンサーを搭載していました。
CCDセンサーの415万という画素数は、現在では、個人が旅行などに持ってゆくコンパクトデジタルカメラより少ない画素数で、携帯電話やスマートフォンのカメラに使われる程度の解像度ですが、2001年のCANONのEOS-1Dの発売当時には、新聞や雑誌などの報道やスポーツの報道カメラマンしか使えないカメラでした。
もっとも、デジタル一眼レフカメラの良し悪しは、CCDセンサーの画素数だけで決まるものではありません。
特に報道カメラマンが必要とするカメラの性能としてシャッタースピードがあります。
CANONのEOS-1Dは、16000分の1のシャッタースピードを持っています。
最新のデジタル一眼レフカメラのシャッタースピードは、8000分の1が主流です。
画素数が多くなった分、デジタル画像処理に費やす処理時間が長くなるため、CANONのEOS-1Dほどのシャッタースピードは実現できなくなったのです。
発売されてかなりたつデジタル一眼レフカメラですが、CANONのEOS-1Dはまだまだ現役として使えるカメラなのです。