キエフは第二次世界大戦終結後に旧ソ連時代から販売されたカメラです。120フィルムや135フィルムをしようした中判カメラが主流で、現在でも多くのカメラ愛好家に人気のカメラです。もともと、戦時中にドイツのカメラ技術を導入し、戦後しばらくは東ドイツで製造されたため、初期のキエフのカメラはコンタックスのカメラに類似したものが多くなっています。中判カメラとしては比較的安価で中古品が買えることから、中判カメラの入門にも最適です。
キエフ60やキエフ88といった120フィルム使用の中判カメラはオークション等で人気の商品です。キエフ60は、ウクライナの首都キエフで1960年代末から1970年台初頭に販売されました。形は一眼レフの様な形状でファインダーが見やすく、比較的故障少ないことから現役で活躍しています。現在、キエフのカメラは故郷ウクライナを離れた世界各地で愛され続けています。このような中判カメラの世界はデジタルカメラとは違った魅力があり、またデジタルカメラ全盛の時代においてもその主流はフィルムであることから、今後も活躍していく事でしょう。