イルフォードは100年以上の長い歴史を持つイギリスの写真用品のメーカーです。主力製品はフィルムや印画紙といった撮影、印刷用の資材ですが、中判カメラ本体の製造も手がけてきました。イルフォード社の中判カメラは人気が高く、現在でも中古機がオークション等で取引されています。主戦力であるフィルム製品にはISO3200という超高感度のフィルムもあり、全フィルムメーカー製品の中でも最高の感度を持つフィルムとなっています。
イルフォード社の中判カメラには、120フィルム、や135フィルムを使用した物があり、スポーツマンシリーズというシリーズは8機種発表されました。イルフォードは感光材料等の資材メーカーとしての知名度が高く、中判カメラも制作していたことは意外と知られていません。しかし、120フィルムを使用したクラフツマンという二眼カメラ風のルックスを持つボックスカメラなどは、比較的安く手に入る中判カメラとしてオークションでは高い人気と競争率をもっています。イルフォード社は2004年に破産の憂き目に会いましたが、翌年ハーマンテクノロジー社として見事に復活し、活躍し続けています。